「アルジャーノンに花束を」忘れられないシーン
だいぶ前に見た映画ですが、今でも胸に残って離れないシーンがあります。
本筋としては、精神的疾患のある主人公が、科学の力で天才になり社会的地位を得る、という物語です。
忘れられないシーンとは、
天才となった主人公が訪れたパーティーで、それまでの主人公同様障害のある給仕係が、盛大にグラスの盆をぶちまけてしまうシーン。
パーティーに参加しているいわゆる「立派な人たち」が、それをあざ笑うんですね。
あたふたする給仕係を助けようとする人は一人もいないんです。
なんともいえぬ表情で、ただ一人手伝い始める主人公。
どれだけ成功を収めようと、肩書や名声があろうと、品格がなければみすぼらしい。
そう感じました。
思いやりですね。
時や場所を選ばず、人を選ばず、誰にでも誠実に、思いやりをもって接する。
そんなこと、本来誰だってできることです。
お金持ちだって、偉い人だって、貧乏人だって、誰でも持てる心なんです。
そんな風でありたいと、思うわけでした。